たまゆら～hitotose～　第3話　「出現！たたかう女の子、なので」　感想: アニメ感想【晶】: あくあぐらす～Aqua Glass～

たまゆら～hitotose～　第3話　「出現！たたかう女の子、なので」　感想 2011-10-17

美味しいだけでは伝わらない、上手なだけは通じない。
そこに心があるのなら、それはきっと素敵なものなんだろう。
たまゆら～hitotose～　第3話　「出現！たたかう女の子、なので」　感想です。

このアニメは本当になんでこんなに心に染み渡ってくるのか。
それはきっとスタッフさんの心がこもっている証拠なのかなーとも思える第3話でした。
のりえとこまちの可愛いところも見れて、満足満足ですね！ｗ

それにしても、料理のことがメインで出ましたけれど、
決して写真と全く関係がないわけじゃないんですよね。
ただ上手に撮った写真では、伝わりにくいのと同じように、料理もまた
見てくれが美味しそうに見えるだけでは伝わらない何かがある。
例えば喜んでほしい、素敵な気持ちになってほしい。美味しいって言ってくれるかな、
自分の気持ちが伝わるといいな。そんな心がなにか魔法のように作用してくれる。
人間というのは実は結構素直なもので、嫌な事に対する行動ってどうしても緩慢になったりするのですよね。
科学的に言ってしまえば、それは単に集中力の問題なのかもしれません。
でもそれだけじゃ語れないもの。それがやっぱり心なんですよね。

そしてそんな心にしっかりと反応したり、気遣ってくれる周りの皆が本当に素敵です。
こまちの様子を見て、さりげなく助け舟を出してくれるおばあさんだったり、
それを見て勝ち誇ったような態度も見せないのりえだったり。
それはやっぱり一生懸命なこまちの姿はバカにできないものだからですよね。
何よりもそういった心の機微に反応しているのは楓かもしれませんが。
だからこそ、素敵な写真が取れるんですしね。香がこれ、好き！とこまちの写真を差していましたが、
こまちがその場にいたら卒倒モノだったでしょうね(笑)
個人的には、ホットケーキを口の周りにつけながら美味しそうに食べている香くんもいいなぁと思いました。

このアニメで他にいいな、と思うのはキャラクターが本当に生き生きとしていることですね。
ただの絵になっていないというか、それぞれの個性をちゃんと出しながらも、
それが話の進行の邪魔になっていない感じがするんです。
麻音は口笛を良く吹きますが、それもまた彼女らしさとアニメのアクセントになっていますし、
かおるも良く竹の匂いをかいだり、桃、ホットケーキの匂いのことも言ってましたよね。
かおるらしさに加えて、そういうセリフを聞かされると想像するんですよね。どんな匂いなのかな？と。
そして気が付けば、このアニメのいいところを必死に探してる。
これはまさに楓とリンクしているような感覚なのです。こんな素敵なことはありません。

でもやっぱり子供の頃の思い出とかって大事ですよね。
忘れられない思い出があるからこそ、のりえも今こうして頑張っているわけですし、
そんな思い出を写真に残してあったからこそ、楓も今再び竹島にいるわけで。
料理を取っている楓が｢おいしい｣と思った気持ちを残したいと言っていましたが、
写真を撮る理由ってやっぱりそんな単純なことでいいんですよね。
何かを感じたからこそ、絵に残したり、詞にしたためたりするわけで。
それは今感じたこの気持ちを大事にしたい。いつか思い出したい。そういうことなんですよね。

いやぁ、本当にこのアニメはいろんなことを考えさせてくれます。
そして感じさせてくれます。アニメの伏線について考えて妄想することもまた楽しいのですが、
なんといいますか、心についての考察とでもいうのでしょうか。
それもまたアニメ記事を書く上での楽しさの１つですねｗ

ではでは。

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