異国迷路のクロワーゼ　第4話　｢水明り Eau et lumières｣　感想: アニメ感想【晶】: あくあぐらす～Aqua Glass～

異国迷路のクロワーゼ　第4話　｢水明り Eau et lumières｣　感想 2011-07-25

礼には礼を、恩には恩を。
異国迷路のクロワーゼ　第4話感想です。

異国迷路のクロワーゼ The Animation　公式サイト

今回はギャルリ・ド・ロアの所有権を持つブランシュ家のお嬢様、アリスの登場ということで、
まぁわかってはいたのですが、キャーキャーよく叫びよく話すお嬢さまでしたね(笑)
湯音が初めて触れるパリの女性。クロードは不愉快なようですが、この出会いは吉と出るか凶と出るか？

チーズを何とか食べようと湯音が試したのは、醤油をつけてみることでした。
やっぱりあの独特の発酵臭は外国の方にはきついものがあるでしょうか(＾−＾；)
湯音にしてみれば、チーズも同じ発酵した物という事で、クロードと同じ印象をチーズに抱いたかと思いますがｗ
日本料理に触れてみろというオスカーの言葉に逡巡するものの、
湯音の顔を見て、承諾するクロード。本当に彼も寛容になりましたよね。
日本を受け入れようと頑張ってくれている彼の姿を、湯音も喜んでいましたね。

しかしやっぱりパリと日本はいろんなことが違っていて。
雨があまり降らない事なども関係しているのでしょうが、水が貴重なんですね。
毎日のお風呂など考えられないことのようで、湯音の行水にクロードも困ってましたね(＾−＾；)
ここしばらくクロードの財布の事情であったりと、贅沢をしてはいけないと考えていた湯音にとっては、
これも我慢しなければならないことの1つになってしまったのですよね。
でも湯音のしょんぼり顔は、お風呂になかなか入れなくなったからではないですよね。
クロードにまた迷惑をかけてしまったという後悔から来ているもの。
でもクロードはそんな彼女の遠慮が、嬉しくもありそして情けなくもあるのですよね。
チーズにしても、行水のことにしても、一言言ってほしいという気持ちはあるのではないでしょうか。

そしてアリスお嬢様ですね。日本文化に目がない女の子。
少しお金持ちとして鼻持ちならない部分もあったかと思いますが、
皆さんの印象はどうだったでしょうか、個人的にはウザかわいい部類かと思ってますが(笑)
でもまぁ、確かに湯音を何とか自分のものにしたいと、
お金に物を言わせるようなやり口は褒められたものではないかもですね。
でも彼女にとっては、そこに悪意も何もない。良くも悪くも自分のしたいようにしている子なんですよね。
あと、湯音を｢人｣として接したいのか、｢日本文化｣として鑑賞したいのか、
その辺りも微妙なところではあるかと思います。でも今回のことで、
日本のお人形さんから、湯音に昇格はしたと思うんですよね。
今後のやり取りはもう少し変わってくるかもしれませんね。

湯音もクロードが本当に関わりたくないのは感じているんですよね。
別れ際の彼の姿に申し訳なさを感じたのでしょうね、アリスの声が届いていないような演出がされていました。
それでも、彼女はパリにただやってきたんじゃない。何かを学びたくて、感じたくてやってきた。
パリで初めて近づく女性ということで、アリスに興味を持つのは決して不自然じゃないですよね。
実際、紅茶であったりアリスのお茶を飲む優雅な手つきだったりと、
湯音が初めて触れたものも多いはず。彼女はそういうものを求めて、話がしてみたいと言ったと思います。
でもクロードはお金持ちだから、とどうしても考えてしまうんですよね。

日本とパリはそんなに違うのか？と質問していましたが、
クロードも湯音が本当に我慢しているのを感じていて、
そしてそれは自分の不甲斐なさゆえだと痛感してるんですよね。
湯音が自分のことを一番に考える奴だったらよかったのに、と言っていましたが、
自分のことを考えてくれて、そしてそれを表に出さず頑張ってくれている。
そんな彼女の優しさを、俺は受け続けていいような人間なんだろうかと、
どうしても考えてしまうのでしょうね、だからある意味疲れてしまう。
湯音のことを思えば、このままブランシュ家に厄介になったほうが幸せなのでしょうが、
個人的感情はそれは嫌だとも言っている。だからまた疲れるんですよね。
きっと彼は誰かのことを強く考えるということに慣れていないんだと思います。

湯音がクロードとの約束を自分から破ってはいけないと、
１時間頭を下げたのは、本当にすごいことですよね。
最後にはタダで返すから、と言われても、やはりそれは彼女にとって最上の戻り方ではない。
最悪、戻らなくてもいいと考えているのかもしれません。
ただ、それを自分から反故にするは違うだろうと。湯音的には着物が戻ってくるのを
望んでいるのではなくて、クロードが信頼に足るのかどうかを見守ること。
実際、もうそれはほぼ完遂できているのかもしれませんが、彼女自身がまだ彼を見ていたいと
望んでいるのかもしれません。そして信頼には信頼で返さなければ。
自分がした約束は守らなければいけない。彼女の意志の強さを見せてくれました。

今回も面白かったです。やっぱり湯音はただ可愛いだけじゃない、
日本女性らしい強さも持っているんですよね、そこも魅力の１つだと思います。
あと個人的には、湯上りの姿の彼女がエロいとかそういうんではなくて、
なんか美しさを感じました。色っぽいとかそういうのでもないんですよね。言葉にするのが難しいな。
あと原作既読の方には、なるほどと思える描写もあったかと思います。
今後の展開で明らかになると思いますが、うまい改変をされている印象。
スタッフさんにはこのまま頑張ってほしいなぁ。ホント楽しく見せてもらっています！

ではでは。