Steins；Gate　シュタインズゲート　第16話　｢不可逆のネクローシス｣　感想: アニメ感想【晶】: あくあぐらす～Aqua Glass～

Steins；Gate　シュタインズゲート　第16話　｢不可逆のネクローシス｣　感想 2011-07-20

別れ
Steins；Gate　第16話感想です。

うーん、原作プレイ者としては不満です。自分がゲームをやってて感動した部分が
ことごとくあっさりめなので・・・でもゲームと改変されたところはいいなと思えるところもあったりで、
なんか複雑ですね(笑)　次回からの展開はいったいどうなっていくのでしょうね？

前回、父親の正体が判明！？となりましたが、バッジ作成を依頼していた男は
ダルだってござるの巻。鈴羽のためになにかできかいかと考えた結果の行動だったのですね。
もしかしたらこのバッジの発案者はダルだったのかもしれませんね。
近い将来、このバッジを作る予定になるのかもしれません。
岡部には反対されてしまいましたが、まぁ確かにぬか喜びになるだけでしょうし、
それに多分、これはダルの自己満足に近いんだと思います。彼が鈴羽といた時間を忘れたくない。
なにか自分たちと彼女を繋ぐ物がほしい。確かにここにいた証のような物が。
だからこそ、ダルはぬか喜びさせるはわかっていて依頼をしに来たんだと思います。
本当に鈴羽のためを思ってのことだったら、もう少し岡部と言い合ったかもしれませんしね。

タイムリープしたことで、ダルが最初は不満を漏らしていたコーラをノンカロリーに変えたり、
鈴羽にダルはすごいと言っただろ？とついつい、その時間ではなかった事を話してしまったりと、
時間を戻る事の便利さと、また孤独さが出ていたように思います。
岡部だけしか覚えていない。彼はそれを何度も経験していると思いますが、
やっぱり慣れるものではないですよね、自分だけ取り残されたような・・・
そんな感覚が付きまとうのでしょう。だからこそ鈴羽の気持ちもわかる。
過去にしかいけないタイムマシンで、行くと言った彼女の辛さと決意がわかる。
そんな彼女には申し訳なさと感謝でいっぱいなのでしょうね。
だから未来を変えてやる！と彼女に強く言ってあげたんだと思います。
思い出を作ったことに後悔はないのか？というのは、実は自分にも問いかけているのかもしれませんね。

しっかし鈴羽のお父さんがダルだった！というのはインパクトありましたでしょうか？
アニメだとヒントが溢れていましたからね、あぁやっぱりなという方が多かったかもですね(＾−＾；)
バレルは樽の意味、タイムマシンの型番、原作はここでバッジのイニシャルにも言及されていました。
タイムマシンの特性なんかもそうなんですよね。過去にしか行けない。
それは電話レンジといっしょですから。紅莉栖の理論を元に人を送れるようにしたという物。
ま、ラボメン以外に彼女の父親は考えられないですよね。
ダルがこんな時にまで自重しないのがまたいいんですよね。やっぱダルはカッコいいです。
彼が鈴羽に見せた優しさだったりと、彼のいい部分もたくさん見れたここしばらくの鈴羽回だったと思います。

でも現実は残酷で。タイムマシンの跳躍自体は成功したものの
彼女は2000年まで記憶喪失に陥り、IBN5100を手に入れることは敵わなかった。
失敗したと何度も書き連ねてありましたね。あの元気な鈴羽とは思えないぐらいにネガティブ。
彼女の絶望感を本当に現していると思います。25年を棒に振ったわけですものね・・・
彼女の血の涙がすごく無残に見えてなりません。
こんな人生は無意味だったというセリフの時の、真っ青な空がまた空虚感を表している感じなんですよね。
鈴羽を引き止めていなければ、こんなことにはならなかった。
岡部は自分を責めていましたね、自分の満足のためのDメールがこんな結果を招いたのですから、
彼にはそれが痛いほど痛感できる。ある意味秋葉原の外観が変わったことよりも衝撃だったに違いありません。
それでなくてもまゆりを救うために、鈴羽の人生を無駄にしてしまったという後悔もあるのでしょうね。
自殺という悲惨な結果も尾を引いていると思います。
ゲームだと、自殺の件は岡部しか聞いてなかったと思います。でも今回は仲間全員で聞いてましたね。
岡部の痛みを皆で分かち合っているような・・・何か岡部は一人じゃないよなと思えるものでもありました。
巡り巡って・・・という鈴羽の言葉もこういった仲間に触れてこその言葉でもありますよね。

そしてこんな結果をなかったことにするために、岡部は以前鈴羽を引き止めるために
送ったＤメール、｢紅莉栖の脅迫に負けずに、鈴羽を尾行しろ｣というものの後に、
｢尾行は中止、それはSERNの罠｣と送ることで、過去を変える事を決意しましたね。
それは世界線を変える行為であり、まゆりの言うようにタイムリープマシンができてからの
９日からの鈴羽との思い出、ここしばらくの鈴羽回を無かったことにするのと同義。
これでまた岡部しか覚えていないことになるんですよね。
世界線を変えると言うよりは、元に度した形になるのでしょうか。
鈴羽が雷雨の日に姿を消した世界線へと戻ったのですよね。
ダイバージェンス｢0,409031｣という数字も以前、出ていたと思います。
・・・でもなんか前の数字と違ってるような？やっぱ別の世界線に行ったんかな？？

そして世界線が移動した事で、まゆりがいつもの時間に死んでいません。
これでまゆりの運命は変わったのか・・・？と岡部も少し安堵しているような感じでしたよね。
でもダイバージェンスは未だ１％を越えてない。ということはまだα世界線だということ。
つまりはまだ・・・ということですね。α世界線での結果は変わらないのですから。
鈴羽の死因は変わりましたが、結果的に亡くなっていると一緒のようなものでしょう。
そしてIBN5100はどうなったのか？ですね。この世界線では手に入れられるのでしょうか。
確か鈴羽がいなくなった時には、もう岡部の手には無かったはず。やはりこの世界線では無理かな？
岡部の次の１手はどうするのでしょうね。次回からの展開もまた楽しみです。

ではでは。