Steins;Gate　第13話　｢形而上のネクローシス｣　感想: アニメ感想【晶】: あくあぐらす～Aqua Glass～

Steins;Gate　第13話　｢形而上のネクローシス｣　感想 2011-06-29

絶対絶命
Steins;Gate　第13話感想です。
→｢Steins;Gate｣公式サイト

やっぱりこの辺りのシーンは見ていると悲しくなりますね。
だからこそ岡部の行動がすごく見えてくるというのもあるのですが･･･
そしてまさかあのシーンをやるとは思わなかった。嬉しいような心配なような(；−−)
次回もまだまだ続くのでしょうか･･･

急襲してきたSERN、そしてそのメンバーだった萌都。
呪文のように｢FBのために｣と何度も呟きながら、引き金を引いてしまいました。
岡部の不安が最悪の形で現実になってしまった形ですよね。
まゆりと岡部の幼少のころの回想が出ましたが、
まゆりの祖母がなくなって、それを追いかけてしまうんじゃないかと不安から、
岡部はお前は俺の人質なんだ、と引き止めるシーンがありましたが、
そんな彼の行動がこうしてまゆりを失う結果になってしまうというのも辛いところですよね。
岡部がマッドサイエンティストを自称するきっかけは、きっとまゆりとのことがあってなんでしょうね。

しかし鈴羽強い！一人前の戦士と名乗っていましたが嘘ではないのかも？
奇襲の効果もありますが、大の男を瞬殺は素人では無理ですよね。
そして冷静なアドバイスもお見事。タイムリープマシンを使えと萌都がすぐ理解できないように
片言で暗号を送ってくれましたよね。リフターの代替品である42型ブラウン管がついてるから使えるぞ、と。
そしてここで未来ガジェットも役に立ってくれましたよね。
覚えているでしょうか、未来ガジェット4号機、モアッド･スネーク！クレイモア地雷似のアレ。
用途は加湿器ですが、すごい蒸気で煙幕のようになりましたよね。
紅莉栖もこのマシンを使わないと決めてほっとしていたはずなのに、こうして使うことになってしまって、
これで岡部まで･･･という怖さもあったんでしょうね。
それでも彼はまゆりを救うため、この状況をなんとかするために迷わない。
これからの岡部はほんの少しの可能性でも、それを実行していくのでしょうね。

タイムリープは世界線を移動するわけじゃないみたいですね。
いくつもの世界線をＤメールでは横に移動していたと思うのですが、
今回は今いる世界線を縦に移動している感じでしょうか。まさに時間を移動しているんですね。
(だから世界線を越えていないので、数値の演出がない。)
今までは世界線が変わったことで、ラボメンたちと記憶の齟齬も生まれていましたけど、
今回はただ過去に戻っただけなので、そういうこともあまり見受けられず。
彼らの行動も変化はないので、何度も戻っていくたびにどんどん手早くなっている岡部の様子もありましたよね。
その変化の様子を見せるためか、セリフに変化のない親子連れの様子なども描かれていました。

しかしつらいですよね・・・
まゆりの死を何度も体験してしまうことになるとは・・・
しかもこの内の２回とも萌都の手によるもの、というのも岡部の憎しみを増加させることになっていますよね。
アニメでは少し柔らかい表現になっていましたが、ゲームでは岡部は殺してやる！と殺意を全開にしていました。
そしてラストは綯ちゃんの手によるものという、ゲームでも衝撃だったシーンが。
たった数時間の間に、何度も繰り返される大切な女の子の死。
岡部の精神はどこまで保ってくれるんでしょうか。
アニメではそういう描写はなかったですが、一度目の襲撃時は岡部も銃弾を２発食らっていたり、
２度目は岡部も車に轢かれているというのが、ゲームのシナリオでした。
どちらにしても、どんどん精神が磨り減っていく様子もセリフの心細い様子などからも感じられますよね。
そして世界は彼女の死を望んでいるかのように、どういう行動をとっても死神の魔の手が襲ってきますよね。
それが必ずしもSERNの手によってではない、というのもミソでしょうか。
時間はどうなんでしょう、毎回同じ時間で、なのかな？夜中というのは間違いないようですが･･･

そしてこんな時でも心配してくれる紅莉栖とまゆり。
紅莉栖は岡部がタイムリープしたのを悟って、なにかあったのかと心配してくれましたし、
２回目のタイムリープ後も、悟ったかはわかりませんが、何があったのか後で教えてねと、
話を聞くよ、という態度を見せてくれていたと思います。
そしてまゆりは、岡部が詳しく話さなくてもしっかりと彼について来てくれるんですよね。
何を考えているのかわからないけど、彼の必死な様子がしっかりと伝わってきているのでしょう。
冗談でこんなことをしているんじゃないとわかっているのでしょうね。
二人が手を繋いでいる描写が何度かありましたが、あれも例えば岡部の手の握り方が
いつもより力が入っていたのかもしれませんし、汗が尋常じゃなかったかもしれません。
そんな些細なところから、きっとまゆりは悟っているのでしょう。
それでなくてもあの手を繋いでいるシーンは、決して離さない！という岡部の悲壮な決意も見えました。

さて、次回もまた辛いシーンを何度も見る事になってしまうんでしょうか。
まゆりもそうですが、岡部の様子も心配ですよね。
まだ１人でなんとかしようとしているようですが、紅莉栖とか、ラボメンに相談はできないものでしょうか。
さすがにまゆりが死ぬから、というのは伝えにくいものはありますが･･･
そして鈴羽。あの強さも謎ですしSERNが来ることを予期していたような
見事な奇襲でもあったと思います。今までも不思議な言動をしていたりと謎もあった彼女ですが、
そろそろその正体も明かされるころでしょうか。来週も目が離せ･･･離したいけど気になりますね(；−−)

ではでは。

次回予告　第14話｢形而下のネクローシス｣