神のみぞ知るセカイII 　第12話　FLAG 12.0　｢サマーウォーズ｣　感想　(最終回): アニメ感想【晶】: あくあぐらす～Aqua Glass～

神のみぞ知るセカイII 　第12話　FLAG 12.0　｢サマーウォーズ｣　感想　(最終回) 2011-06-28

理想という神ゲー、現実というクソゲー。
神のみぞ知るセカイII 　第12話(終)感想です。
→｢神のみぞ知るセカイII｣公式サイト

神のみもついに終わりましたね〜。
１期と同じく、落とし神回となったわけですが、相変わらずの桂馬ワールド。
でも１期のラストと比べて、彼の成長の伺える話でした。
ラストのエルシィの言葉に期待したいですね！

いやぁ、それにしてもいろんなアニメだったりゲームだったりのパロ満載(笑)
危うくそちらにばかり目が行くところでした、大体わかってしまう自分がなんか悲しいｗ
ま、それだけ桂馬も相当数のゲームをやりこんでいる証拠なのかもしれないですね。
いくら理想とは言え、それを思い描くためのネタがないと浮かばないですからね。
まさに桂馬ワールド。彼らしい脳内バトルの様相でした。

そしてまさかのゲーム製作の協力願い！落とし神様、影響力ありすぎでしょ(＾−＾；)
しかしまたとない機会にも関わらず、桂馬はずっと悩む形になりましたね。
あれもいい、これもいい。どれどれはダメだと選べないんですよね。
これが１期のころの桂馬だったら、１期ラストのように女の子に囲まれて･･･な
感じのゲームを作ってもらったのかもしれませんよね、
なぜなら、まだその時は現実に目を向けていませんでした。
確かゲームのために学校も休んでいませんでしたっけ？
前回は６画面を使ってのマルチプレイ(笑)だったのに、今回はそれを全部同画面にしてのオンリープレイ。
状況は違えど、そんな微妙な桂馬の違いも今回は見逃せないところではないでしょうか。

クソゲーだと思ってプレイしたゲームが、実はすごくいいゲームだった。
そんな始まりの今回でしたが、それをプレイしている最中に今まで攻略して来たヒロインが
所々で登場してきましたよね。彼女たちの日常が描かれていたかと思います。
それは桂馬が現実というクソゲーで攻略してきた素敵なヒロインたち。
そしてその体験は桂馬をより成長させる要因でもあったはず。
理想だけでも、現実だけでも・・・前回、純に理想を貫けと説得した桂馬ですけど、
その理想もいずれは現実として還ってくるものですよね。
さすがにゲームのような現実にありえないものは還ってこないですけど、
・・・だったらいいなと理想を持って現実を生きることは決して悪いことではないですよね。

最後に桂馬が送った｢いいゲームを作ってください｣というのは、
本当に本当に難しい要求ですよね。アドバイスとも言いがたい答えですけど、
正解はない。これが現状での桂馬の答えなのでしょうね。
いろんな要素の中からどれか１つを選んでも、それが絶対ではない。
どれにも何かしら素敵な要素があって、捨てるには惜しいものばかり。
正解はないからこそ、理想のために頑張るしかない。
自分がこれだ！と思うものに進んでいくしかないんだということなのでしょうね。

総評です。

分割２クールということで、分けて考えるのは少し違うかもですが、
個人的には後期の方が面白かったです。ハクアなどの魅力的なキャラクターが出たのもそうですが、
桂馬の苦悩が描かれていたのはすごく好印象。桂馬の苦悩＝視聴者の苦悩でもある気がしますね。
実際、なかなか難しいストーリーでもあった気がします。
そもそも恋愛ってその人の嗜好がどうしても出ますし、ヒロインの行動や桂馬の行動に
えぇ？と思うときもあったりするんで、どうしてそういう行動をとったの？
それを考えるのが楽しかった。そういう意味でも２期のほうが僕は好きですねー。
そして１期と同じく、演出が本当に素敵でした。心情をよく表しているおかげで
理解しやすくなっている部分も多くあったと思います。言葉だけでは伝わらない何かを
演出が補っていた感じ。アニメならではの力だと思います。
残念だったのは、意外にハクアの出番が少なかったこと、かな？(笑)
もちろんエルシィも可愛いですけど、もっとハクアも見たかったな。
まぁ３期やれたらいいなとスタッフさんも考えてくれているようですし、
機会があるのなら、またこのアニメを見たいです。

最後に記事を読んでくれた皆さま、素敵なアニメを作ってくれたスタッフの皆さま、
ありがとうございました！ごくろうさまでした！
３期、ゆっくり待っておりますよ〜。

ではでは。