神のみぞ知るセカイII 　第7話　FLAG 7.0　「Singing in the Rain」　感想: アニメ感想【晶】: あくあぐらす～Aqua Glass～

神のみぞ知るセカイII 　第7話　FLAG 7.0　「Singing in the Rain」　感想 2011-05-24

暗闇だからこそ解る光もある。

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神のみぞ知るセカイII 　第7話感想です。

いやー、最初はどんなものかと思っていたこのちひろ編。
結構楽しめて見れた気がします。桂馬にとっても試練となったこの話。
懐かしのキャラや名前が出たりと、そういう意味でもよかったですねｗ

今回はやはり演出が光っていたような気がしますね。
ちひろが桂馬の元に向かうまでのシーンなどは、本当にちひろの心の内を表しているかのようで
ただただ、すごいなーと見入っていました。
天気予報では晴れると言っているのに、傘を持って行ったり、
木に引っかかっている赤い風船、赤信号、傘を柵に当てながら進むちひろ、
などなど、回りの状況は良いはずなのに彼女は不安というのを表していますよね。

部屋の中とかも暗かったですよね、今回はテレビをいじることもなく
携帯は充電切れ、周りに光がない。周りに逃げれるものがないといった感じでした。
赤はやっぱり危険の色、そして柵に傘を当てると「カンカン」と音がすると思いますが、
これは踏切などの注意を呼びかけるサイレンの音をイメージしているのではないでしょうか。
神のみは本当に演出が光ってるなーと毎回思います。

彼女が恋愛に走るのは、その恋する男の子が輝いているから、
その輝きを自分にも少し分けてもらいたい、自分も少し照らしてほしい
という輝きたい気持ちからだったんですね。
そしてユウタ君に恋をしたわけですが、その手伝いを真剣に、
頑張ってサポートしてた桂馬の姿に光るものを感じ始めていたんですよね。
告白を急にやめようかなーと言い出したのは、
やっぱりこんな個性もない自分が成功すると思えないし、
真剣になったところで･･･という怖さがあったのでしょうね。

そんなちひろの心を軽視してしまった桂馬。
なんで男の攻略を・・・なんて言っていましたが、
やっぱり桂馬が見るべきは女の子のほうだったということですね(＾−＾；)
桂馬は今までの攻略対象とちひろを比べていましたしね。
ある意味軽い視点で彼女を見て、判断を下していたわけですよね。
強く輝くものを持っていた今までの女の子たちと、
か弱いけれど、なんとか光ろうともがいている女の子。
強い光の中では、やっぱり見えない光だったのですよね。
ＥＤを思い出しました。ちひろが出る映像には蛍がいましたね。
あんな弱いけれど暗闇の中でははっきりと見えるあの光。
まさしくちひろを表している「蛍の光」だったのですね。驚きました！

似たもの同士とちひろは言ってましたね。
彼女が桂馬を嫌う理由は同族嫌悪だったのかもしれませんね。
それでも桂馬は違うと。限界を決めるのはあくまでも自分だと。
なれるわけがないと諦めるより、なりたいと思うことに意味があるんですよね。
傘の中に入り込んだり、ちひろ、と名前で読んだりと
桂馬が彼女の心の中にどんどん入り込んでいるような感じで、
落とし神の本領を見せていたような気がしましたねー。
空が晴れる演出は、本当にこの話の終わりを示すいい演出だったと思います。

さて次回はエルシィ回でしょうか？閑話休題といった感じのタイトルですね。
しっかし桂馬は大丈夫でしょうかねー。
今回のラストで自分はどうなんだろうか？と少し悩むシーンがありましたが、
これって心の隙間になりうる可能性もあるような･･･
案外、桂馬自身が駆け魂にやられる展開とかもあるのかな？
なんにしても、現実に目を向けた桂馬にとっても考えさせられる話でしたよね。
いやー、面白かったです。今後の展開にも期待していきたいところですねｗ

ではでは。