第１３話のあらすじ
両目の赤い男と対峙する八雲。そして不意に現れた七瀬から放たれた銃弾。
絶体絶命の中、両目の赤い男はついにその目的を実行に移し始める。
数々の陰謀で八雲を苦しめてきたその目的とは・・・！

すっきりは微妙にしなかったけど、いい終わりだったね。

心霊探偵八雲　第１３話　失意の果てに〜久遠〜　です。

とうとう終わりましたね・・・
最初は心霊探偵という名前から、推理モノを期待して見ていたのですが、
そんなものではなかった。予想以上のものでした。
絆とか家族の愛情、そういう大事なものを教えてくれるアニメでした。
正直、自分の周りではあまり評価は高くなかったのですが・・・
僕個人の中では、今期上位にランクインしていますよ。ホントに楽しかったです。

さて、それでは感想を。
両目の赤い男の目的は、八雲と同調して体を乗っ取る事だったのですね。
しかし自身が憎しみの塊であること、１つの体に２つの魂が存在すると拒絶反応が起こること等の理由から、
八雲の憎しみの感情を強く植えつけて、同調しやすくしようとしていたと。
今までの事件はその目的の準備だったんですね。

そして最後の仕上げとして、七瀬が狙った人物は・・・
まさかの後藤刑事！？
えっと・・・すっごい予想外だった(＾−＾；)
ここは晴香じゃないか？？確かに後藤さんも八雲にとっては大事な人だろうけど；
なぜ後藤さんを撃ったのかの理由が明かされなかったですが・・・
邪魔されると一番面倒そうな人を撃ったのかな？？
八雲の憎悪が足りなさそうだったら、また誰かを撃つ気だったのかもしれませんね。

後藤刑事が撃たれて、さらに動揺した八雲の心の隙を狙って
とうとう体に乗り移った赤い男。しかし八雲は同調することなく自我を保ちました。
そして一心さんのカラーコンタクトをつけて、七瀬に同調が成功したように見せかけ、
銃を奪取。ピンチを切り抜けます。

できればここで、両目の赤い男と八雲の心理合戦じゃないですけど、
そういう心の戦い的なのが欲しかったかな。あっさりしすぎな気がします。
取り込まれなかったのは、八雲が憎しみに囚われていなかったから、じゃつまらないでしょ(笑)
尺の関係ですかね・・・原作でのこの場面がすごく気になります。

そういえば、結局両目の赤い男の名前は出てきませんでしたね。
原作では明かされているのかな？ていうか多分ですけど、アニメの後、続きあるよね。
こう・・・なんていうのかな。終わったんだけど、終わってないというか。
両目の赤い男が消滅したわけじゃないせいなのか、なんか残ってる感があるんですよね。
多分、八雲の父親である事、憎しみの塊である事ぐらいしかわかってないせいですね；

でもここでの八雲はかっこよかったですね！
初めてですよね、『晴香』って名前で言ったのって。
男らしかったですね、僕が君を守るとか！男ですけどたまらんものがありました(笑)
晴香を守るように一歩前に出て七瀬と睨みあうシーンなんかもいいですよね〜。

結局、両目の赤い男を消滅させる手段がない八雲。
男はまた会おうといって姿を消しました。そして七瀬も逃走した挙句、自殺？
七瀬は自殺というより、両目の赤い男の元へ向かったという感じかな？
自身も霊体になれば、側に居れますしね。まぁ死体が上がっていないというのが引っかかるけど・・・
この辺もすっきりしないといえばしないですよね；

そして一心さんの葬儀。
臓器は移植したんですね。八雲が一心さんの意思だ、と言ってましたが、
まさかあの時点で既に一心さんの霊が見えていたんでしょうか・・・
でも一心さんが普通に話せていても、きっと移植には賛成したんだろうなぁ。そういう人ですよね。
佳子ちゃんが地蔵様の左目に口紅を塗って、一心さんを思い返すシーンとかよかったなぁ。
あれは地蔵様というより観音様かな？

八雲が一心さんと会話してるシーンは涙が出そうになりました。
小野さんの演技が本当にやばかったですね・・・
特に感動するようなこと言ってないのに、なぜか涙腺が緩んでしまいましたよ。
それに一心さんの霊体が描かれませんでしたが、それも良かったんだと思います。
というか、一心さんの霊体なんか描く必要ないですよね。
だって一心さんの表情なんてどんな顔かわかるじゃない。
いつもの見守ってるような感じの笑顔に決まってます！それ以外思い浮かばないよ、僕は。

そして各々が日常に戻りました。
奈緒ちゃんが正式に後藤さんの家族になってよかった！
この子は本当に幸せになってもらいたいです。やっぱり笑顔が可愛いねｗ
後藤さんも父親って感じがして、なんかいい家族の図でしたね。
真琴さんは何の取材してたんですかね、親と子供？がいたような感じでしたが、
今回の一連の事件で、そういうことに関心が向いたのかな。
石井刑事は宮川さんにしぼられてたねｗｗこの人も成長しましたよねー。
終盤では自立して行動していたように思います。

そして晴香と八雲はいつも通りの大学。八雲は一心さんの葬儀からずっと赤い目を隠してませんね。
自分は一人じゃないと強く感じたり、一心さんにもう大丈夫だから、と言いましたしね。
疎まれる事もあるかもしれないけれど、晴香やみんな、理解者がいてくれる。
それがコンタクトを外した理由かな。今思い出しましたけど、
病室に置いた一心さんのカラコンのケースに、よく見れば八雲のコンタクトも入ってたような？
後でもう一回見てみよう。

総評です。
すごく興味をそそられるストーリーでした。
尺の関係か、なんだか物足りない気分にさせられる事もありましたが、
続きが気になる、と言う気持ちが尽きる事はなかったです。結構これ大事です。
そして何よりも一人一人の笑顔が、なんとも印象に残りました。
その中でもやはり一心さんの笑顔は忘れられそうにありませんね。
別の意味で奈緒ちゃんの笑顔もねｗ　キャラがホントに魅力的でした。
これは原作を読むしかないでしょう！すごく気になります、この続き。あるよね？

このアニメに関わったスタッフの皆さま、お疲れ様でした。楽しませていただきました。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれた方に感謝を。
ではでは。