夏目友人帳　参　第１話　｢妖しきものの名｣　感想: アニメ感想【晶】: あくあぐらす～Aqua Glass～

夏目友人帳　参　第１話　｢妖しきものの名｣　感想 2011-07-05

妖しきものとの縁
夏目友人帳　参　第１話感想です。
→｢夏目友人帳　参｣公式サイト

夏目友人帳　参が始まりましたねー。どうしても感想が書きたくて、
１,２期と数日前に一気に視聴した晶さんが通りますよっと。
またあやかしと貴志の触れ合いが見れると思うと、ワクワクしますね。

とはいえ、今回の話はある意味説明回でもありましたね。
貴志の境遇と、にゃんこ先生。そして彼が抱える問題の１つである友人帳の存在。
１，２期と見ていない人への補足ですね。
そういうのもあってか、ちょっと物足りない気分になった人もいるかもしれませんね。
でも雰囲気が変わっていなくて、個人的にはうれしい限りでした。
このアニメのゆったりとした空気が好きなんですよねー。

そして今回の妖怪オババ(笑)
小物の妖怪も近づけない、かといって普通の人にも見えないという
ある意味、貴志の祖母であるレイコさんと似たような境遇の妖怪でしたよね。
すぐに打ち解けていた感じの二人ですが、それはやっぱりお互いに孤独を感じていて、
互いに心の隙間を埋め合っていたのかもしれませんね。
だからこそ、鏡を返したいと貴志に頼むんですよね。
もう一度、鏡の持ち主であるレイコさんに会いたいから。
他の妖怪に頼めはしないし、目の見えない自分が探せるわけがない。
貴志の力が強いとわかった途端に見せた執念のようなものは、オババの思いの強さでもあるのでしょう。
それが初対面の貴志には怖いものに見えたんですね。

さらには、貴志の家に住み着いていた影茶碗。
災いの予兆を知らせてくれたばかりでなく、貴志が妖怪に襲われたとき、
身代わりとなって貴志を救ってくれました。にゃんこ先生は
この茶碗は気まぐれで誰かを助けたりもする、と言ってましたけど、
きっと天井から落ちそうになった自分を助けてくれた貴志へのお礼なんでしょうね。
事が終わって、家に戻ってきた貴志が割れた茶碗を見て、
自分のもの、大事なものだと拾い始めるのを見ていると、本当に彼らしい行動だなと思いますよね。
藤原夫妻との縁を見せる形で、食事風景が出ましたが、
そこにも茶碗がでましたよね。人との縁、妖怪との縁。
貴志が大事にしているものの形でもあったのかもしれませんね。

彼が守りたいものは、自分と友人帳だけじゃなくて、
自分が関わってきた人や妖怪との縁なんですよね。
それは貴志を変えてくれたかけがえのないものですし、
また、彼自身が失いたくないと恐れているものでもあります。
今後、またいろんな妖怪を関わっていくと思うのですが、
今度は彼にどんな悩みを突きつけてくれるのか、そして貴志がそれをどうしていくのか
彼のさらなる成長が楽しみでなりません。
次回のお話もまたどこかほっとする話だといいなー。

ではでは。